経営コラム第88回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!
第88回 デジタルインボイスPeppolが経理業務を変える
「請求書はデジタルインボイスPeppolで送ります」
取引先から請求書形式の変更を告げられたら、御社では柔軟に対応できるでしょうか。
インボイス制度の導入後、デジタル形式のインボイス標準仕様「Peppol(ペポルJP PINT)」の普及が見込まれています。
請求データのデジタル化が実現すれば、売り手と買い手の両方の業務効率が向上します。
このPeppol 形式で請求データを送受信するためには、送信する側と受信する側の双方でのシステム対応が必要です。
どちらか片方がPeppol対応できていないと、つながらないからです。
そこで今回は、デジタルインボイスPeppolの受信対応について、説明します。
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■デジタルインボイスPeppolの利用準備
デジタルインボイスPeppolの利用には、自社のPeppol-IDの取得が必要
会社の場合には法人番号が、個人事業者はインボイス登録番号がPeppol-IDになる
取引会社間でPeppol-IDがシステム登録されると、請求データを送受信できるようになる
■デジタルインボイスPeppolのデータ受信と保存
デジタルインボイスPeppolのデータは、電子帳簿保存法の電子取引データに該当する
中小企業では、電帳法に適応したクラウドサービスを利用してデータ管理するのが一般的
会社がPeppolに対応していない場合、請求書発行側のサイトからデータをダウンロードし保存する
■会計システムにデジタルインボイスPeppolデータを連携する
デジタルインボイスPeppolを利用することで会計処理が効率化される
ほぼすべての会計ソフトが、デジタルインボイスPeppolに対応する予定
会計システムがPeppol形式の請求データを取り込んで会計仕訳に変換してくれる
企業がデジタルインボイスPeppolで請求書をやり取りするようになれば、経理の事務処理は大幅に改善される
効率化した業務の余裕を活かして、財務分析や予算編成などの業務に時間を割くことができる