経理リーダーに必須の4つの力

◆ルーティン作業から脱却し、組織に貢献する経理リーダーにステップアップ!
組織に貢献する経理リーダーになるためには、単純な事務作業や決算書作成だけでなく、現状を分析、改善し、未来を予測することが重要です。そして、結果を経営トップや社内、社外のステークホルダーに対し、分かりやすく報告する力も求められます。

2024年7月18日(木)10:00~17:00 

講師:児玉 尚彦
九州生産性本部(福岡)

経理部門に期待されている役割を整理しながら、経理リーダーに必須の4つの力
「効率仕事力」…デジタル活用、事務作業の効率化で生産性を向上!
「計数管理力」…現状を把握した上で分析し、異常値を捉える!
「財務提案力」…タイムリーに分かりやすく報告する力が経理の評価を変える!
「経営貢献力」…財務計画・予算編成で未来を予測し、経営に貢献する!
を身につけることで、「経理力」の向上、キャリアアップを目指します。

【対象者】経理・財務部門の管理者・リーダー、経理実務経験2年以上の方

詳細・お申し込みはこちら↓
九州生産性本部

<研修プログラム>

【はじめに】経理人材に必要なスキルとキャリア戦略

(1)「仕事ができる」経理はどんな働き方をしているのか?
(2)ジョブ型とメンバーシップ型でのスキルの再構築
(3)これから勝ち残る経理のためのキャリアアップ戦略

1.「効率仕事力」で経理部門の業務効率を向上させる
(1)事務作業時間を4分の1にして生産性を高める
(2)改正電子帳簿保存法の活用によるデジタル化の促進
(3)経理事務フローを分析し3つのDX改善策を実施する
(4)業務システム間のデータ連動による経理事務の自動化
(5)経理書類のクラウド管理とデジタルインボイス対応
【事例】インボイスのAI-OCRスキャン活用による効率改善例

2.「計数管理力」をつけて会社の異常値をキャッチする
(1)いま重要視されている経営指標の意味と活用の仕方
 ・ROA、ROE、CCC、EBITDA、FCF
(2)月次業績管理における問題点の見つけ方
 ・自社の収益構造を分解して「額」と「率」で分析
(3)経理に必要な財務分析スキルと数字の見方
 ・財務ツリー分析、損益分岐点分析、資金効率分析
(4)運転資金の回転でキャッシュフローを重点管理
(5)決算前の経営診断で格付けアップ
 ・安全性、収益性、成長性、返済能力の測定と評価
【演習】 経営分析を活用した財務の健全化対策

3.「財務提案力」の差が経理の評価を大きく変える
(1)社長に評価される財務報告の3つのコツ
 ・経営者や事業部門への月次報告の仕方
(2)財務三表を図で解説するExcelグラフの作り方
 ・BS/PL対比グラフ、移動年計グラフ、収支推移グラフ
(3)キャッシュフローの改善課題を明瞭化する図解法
(4)財務プレゼン資料の作成と社内での実践
(5)経営に役立てるための月次決算報告の改善ポイント
【事例】 同業他社の経営指標と財務提案への活かし方

4.「経営貢献力」を財務計画・予算編成で発揮する
(1)事業部門との予算編成会議を仕切る
 ・管理会計の視点で変動費・固定費を検証
(2)販売計画から資金繰りをシミュレーション
 ・CCC(運転資金回転日数)の改善3年計画
(3)設備投資計画を収益率と回収期間で判断
 ・経理のROIC予測が過剰な設備投資を抑制する
(4)事業継続に最低限必要な利益の求め方
(5)中期経営計画の実現を裏づける財務計画を策定
 ・3年後のバランスシートとキャッシュフローを予測

【まとめ】持続的に成長するためのアプローチ

(1)4つのスキルの効果的な磨き方
(2)自分の強みの確認と今後取り組むべき課題の総点検
 ・経理スキル評価シートによる自己採点
(3)「経理力」がアップする参考図書の紹介