経営コラム第135回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!
第135回 中小企業の経理を狙う「振り込め詐欺」が急増中!(その1)
社長なりすまし詐欺に注意!
金曜日の午後3時前、経理担当者に社長から「緊急」のメールが届く。
「極秘のM&A案件が進んでいる。今日中に手付金として至急500万円を以下の口座に振り込んでほしい。詳細は後で話す。」
メール文の末尾に社長の署名もある。
経理担当者は急いで当日振り込みに間に合うように、送金手続きを完了させた。
週明けに経理担当者が社長に報告すると、「そんな指示はしていない」という答えが返ってきて、慌てて銀行に連絡したが、時すでに遅し。
送金された500万円はすでに引き出され、詐欺グループの手に渡っていた。
こんなドラマのような事件が、今、日本中の中小企業で実際に起きています。
そこで今回は、社長なりすまし詐欺の防衛策について、解説します。
・・・…続きを読む
■手口が巧妙化するビジネスメール詐欺
法人を狙ったビジネスメール詐欺の被害額は年々増加傾向、1億円をだまし取られた会社も
社長になりすまして経理に送金を指示し「極秘」「至急」と心理的な圧力をかけるのが特徴
普段なら経理も社内で承認された送金しかしないが、緊急の社長命令と勘違いして実行してしまう
■振り込め詐欺を防ぐために社長が普段からしておくべきこと
社長なりすまし詐欺は「社長命令には絶対服従」という中小企業の経理社員特有の心理を突かれて発生
緊急であってもメールなどでの送金指示に関しては、即日中に実行しないようにルールを決めて徹底
一定額以上の送金は、必ずダブルチェックを行い、時間をかけて問題がないかを点検する
■経理担当者が注意すべきこととセキュリティ対策
「極秘・秘密にしてほしい」「緊急・急いでいる」の言葉を見たら、詐欺を疑って用心する
1日あたり及び1件あたりの振込限度額を設定し、経理担当者だけの権限では変更できないようにする
事前登録していない振込み相手には、「都度振込(都度指定方式の当日扱い)」を制限しておく
確認作業を徹底したり、手続きルールを厳格化したり、すぐできる詐欺予防対策を実施する
社内の送金ルールや緊急時の連絡体制について、社長が経理担当者と今日話し合っておく
(株)経理がよくなるへお気軽にお問い合わせください。

