経営コラム第110回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!

第110回 経理スキルが向上する月例勉強会のすすめ

経理社員の成長を促進する月例勉強会
経理業務は定型的な事務作業なので、研修教育はあまり必要ないと考えている中小企業は少なくありません。
しかし、会計基準の変更やデジタル化の進展、インボイス制度の導入など、経理を取り巻く環境は常に変化し続けています。
経理社員は、こうした変化に柔軟に対応し、常にスキルアップを図っていくことが求められます。
中小企業の経理社員の学習スタイルとしては、時間やコストをかけずに簡単にはじめられる月例勉強会がおすすめです。
そこで今回は、経理社員のスキルを向上させる月例勉強会について、説明します。

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■学習テーマの選定

仕事で使う身近な分野や領域からテーマを選ぶようにすると、取り組みやすく続けられる
新しい会計基準や法律制度への対応は、経理業務において最も重要なテーマの一つ
管理会計や財務分析、キャッシュフロー管理など、経営管理業務を担当するために大切なスキル

■勉強会の取り組み方

月例にして毎月の業務ミーティングの後に、勉強会の時間を設定して実施する
学習テーマに関する書籍を会社で購入し、経理社員が月例勉強会の場で内容について発表する
専門知識を深めたい場合には、ビジネスセミナーを受講して、内容を他の社員と共有する

■学習した知識の実務への活かし方

財務分析を勉強したら、月次決算を報告するときに自分で分析数値を使ってみる
管理職研修などで、経理社員が講師となって会計の基礎や決算書の見方等について教える
他人に教えることにより理解度を再確認し、質問事項を調べることにより一段と理解が深まる

社員のリカレント教育(生涯学習)やリスキリング(スキルの再構築)の推進が、会社において重要

経理社員の月例勉強会は、個人の成長だけでなく、会社組織全体の成長にもつながる重要な取り組み