経営コラム第109回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!

第109回 デジタル化で変わる経理社員の目標シートの書き方

デジタル化がもたらす経理業務の変化とキャリアへの影響
企業のデジタル化が進み、定型業務はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)により自動化される傾向にあります。
経理部門においては、社員の仕事から事務作業がなくなっていきます。
経理の働き方は大きく変化し、今後、経理社員は新しい業務を担当し、会社へ貢献していくことが期待されています。
一方で、このような状況下で、自身のキャリアをどのように形成していくべきか、悩んでいる経理社員は少なくありません。
仕事が変化すれば、それに応じて自己目標シートに記入すべき項目も変わっていきます。
そこで今回は、経理社員の目標シートの書き方について、説明します。

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■経理社員の自己分析と課題設定

仕事で身につけた実務技能や習得した知識を洗い出し、自分の現在のポジションを認識する
自分の強みと弱みを分析し書き出し、得意分野を活かしながら改善すべき点も明確にする
課題設定では、経営分析、財務会計、管理会計、予算編成など、興味のある分野を具体的に記述する

■経理キャリアの方向性と目標設定

専門職としての深い知識を追求する道と、マネジメントスキルを身につけて管理職を目指す方向性がある
将来のキャリアを想定して、仕事や働き方の具体的なイメージを描き、長期的な目標を設定する
自分のスキルを確認し、具体的な目標を設定することで、仕事のやりがいや意義を再認識する

■経理が今後身につけるべきスキル

経理は、簿記会計やIT操作などの基本スキルをベースに新たなスキルを拡張させて行く
リカレント教育(生涯学習)やリスキリング(スキルの再構築)が、経理社員にも必須となる
研修教育だけではなく、業務を通して実務経験の中で知識を仕事に活かせるように配慮する

経理社員が自己目標シートを活用することで、キャリア形成を計画的に進めることができるようになる

目標シートを書くことにより、経理社員自身のキャリア形成と企業への貢献が両立できるようになっていく