経営コラム第115回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!
第115回 経理の新入社員と若手社員の育て方
中小企業のこれからの経理人材育成の課題
少子高齢化による人手不足が深刻化する中、多くの中小企業で人手不足が問題になっています。
また、新卒も中途も採用が厳しい状況が続いており、せっかく雇用したとしてもなかなか定着してくれないのが現状です。
特に20代の離職率は高く、3人に1人が就職後3年以内に辞めてしまうと言われています。
貴重な若手人材をいかに育成し、定着させるかは、企業経営を左右する重要な課題です。
経理部門においても、状況は同じです。
そこで今回は、経理の若手社員の育て方について、説明します。
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■経理の仕事道具を刷新する
経理部門に新入社員や若手社員を配属する前に、見直すべきなのが労働環境です
若い世代はデジタルツールを使いこなすことに長けていますが、逆に従来の紙中心の手作業は苦手です
クラウド会計や経費精算アプリなどのデジタルツールを活用し、若い経理社員が働きやすい環境にする
■経理の研修教育を充実させる
学びの選択肢を増やして、社員の特性に合わせて主体的に取り組めるようにOJTとOFF-JTのバランスを考える
経理の場合、会計制度の変更や税制改正が毎年のようにあるので、定期的な知識のアップデートが必要
若い経理社員ほど、新しい専門知識が習得できていないことに不安を抱いている
■若い経理社員を孤立させない
若手経理社員に対して経験豊富な先輩社員をメンターとしてつけ、仕事をしながら業務の流れを学ばせる
経験の浅い若手経理社員ほど自分のスキルに自信がないため、定期的な評価とフィードバックを重視する
オープンなコミュニケーションの場を設けて、上司や先輩社員と気軽に相談できる環境を整えるのも重要
若い世代の育成には、従来の育成方法にとらわれず、彼らの特徴に合わせた柔軟なアプローチが求められる
若い世代の経理社員の能力を最大限に引き出し、企業の成長に貢献してもらう