経営コラム第73回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!

第73回 インボイス制度点検その4 請求書領収書の変更様式を事前確認!

インボイス制度導入まで3ヶ月を切りましたが、インボイスの対応準備は進んでいるでしょうか?
ほとんどの企業がインボイス発行事業者の登録を完了し、請求書や領収書の様式の変更も完了していることと思います。
業種や事業形態、取引相手によって発行するインボイスの形式は様々です。
そこで今回は、自社が発行するインボイスの様式の事前確認について、説明します。

インボイス制度で請求書や領収書のどこが変更されるのかを説明できますか?

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■様式変更後の請求書を社内と得意先に確認

インボイス登録番号,適用税率,税率ごとに区分合計した消費税額が請求書に記載されていることを確認
インボイスは複数の書類をセットにして1つのインボイスとして取り扱うことも認められる
インボイス制度が始まる前に、自社の変更後の請求書の様式について顧客に確認しておいてもらう

■返還インボイスと修正インボイス

値引きや返品等の金額の訂正が発生した場合や販売奨励金を支払った場合には、返還インボイスを発行
税込み1万円未満の値引き等については、返還インボイスの交付は不要
請求書を修正する場合はインボイスを再発行するか、修正事項と訂正前請求書との関連性を明示する

■領収書やレシートを簡易インボイスとして発行
小売,飲食,タクシーなど不特定多数が相手の商売は、領収書やレシートが簡易インボイスになる
インボイスに記載する事業者の名称は、屋号と電話番号の記載で事業者が特定できれば問題なし
手書き領収書やレシートにインボイス登録番号のゴム印を押して対応することも可能

2023年9月までに改定後の請求書(インボイス),返還/修正インボイスの内容を顧客に確認しておいてもらう

インボイス制度導入前の現在からでも、インボイス形式で請求書や領収書を発行することは可能