経営コラム第38回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!
第38回 システム導入で〈経理がやってはいけない3つのこと〉
電子帳簿保存法が2022 (令和4)年1月1日から大幅に改正されたことにより、企業の経理部門はこれから電子化に向けたシステム対応を迫られることになります。
今回の電子帳簿保存法の改正では、紙の書類を電子化して保存する様々なやり方が認められました。
経理に関連する伝票や帳簿、請求書、領収書などの書類を扱うすべてのシステムが変更の対象です。
会計システムだけではなく、販売仕入システムや経費精算システムが改訂され、さらには電子データの管理システムの導入が必要になります。
電子帳簿保存法の改正後、2023(令和5)年には消費税のインボイス制度の導入が決まっていますから、システムの改訂が続くことが予定されています。
経理担当者はITやシステムの専門家ではありません。こうした状況のなかで、対応を迷うことも多いでしょう。
そこで今回は、「システム導入で〈経理がやってはいけない3つのこと〉」を説明します
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やってはいけない① 新しいシステムにすぐ飛びつかない
電子帳簿保存法の対応は緊急性が低いので、会計システムなどのバージョンアップについては、他社での安定稼働を確認したうえで導入
やってはいけない② 古いシステムを使い続けない
必要なIT投資をせずに労働生産性が低迷し続けている経理部門が多い
経理社員の年間の作業時間を人件費に換算してシステムコストと比較する
やってはいけない③ システムを自社の独自仕様に変更しない
経理業務は差別化する仕事ではなく、標準化する仕事
カスタマイズするとその後、継続的に費用負担が増加する
やってはいけないことを経理に早めに伝え、定期的に検証するようにしておく