経営コラム第125回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!

第125回 経理を補助するAIアシスタント

質問対応から業務知識の学習支援まで
最近注目を集めているのが、AIアシスタントです。
ご存じのとおりAIアシスタントとは、音声やテキストでの指示を理解し、さまざまな質問に応対してくれる人工知能のことです。
アップル社のSiriやGoogleアシスタントなどが有名ですが、特定の業務に特化したAIアシスタントが数多く登場しています。
企業の経理部門においても、AIアシスタントを活用する会社が増えつつあります。
経理社員の仕事を補助したり、新任の経理担当者が抱える疑問や学習のプロセスをサポートしたり、AIアシスタントの利用範囲は広がりつつあります。
そこで今回は、経理部門におけるAIアシスタント活用法について、解説します。

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■経理部門に対する問い合わせチャットボット機能

AIアシスタントは対話形式で使えるので、チャットボット機能で、経理への問い合わせ対応に利用可能
自社の経理規程や経費精算ルール、質問回答例などをAIアシスタントに学習させておくと精度が高まる
問い合わせをAIアシスタントにまかせれば、経理への問い合わせが減り、本来業務に集中できるようになる

■会計システムの操作や会計専門知識をAIアシスタントが助言

会計システムにはAIアシスタント機能があり、会計に関する質問をすると仕訳例や操作方法を教えてくれる
会計や税務に関する専門知識についても、わからないことがあれば、AIアシスタントがアドバイスしてくれる
おかげで分厚いマニュアルを読む手間が省け、経験の浅い経理担当者にとっては心強い味方になってくれる

■経理社員は新しい業務をAIアシスタントから学ぶ

AIアシスタントは単なる知識を助言してくれる道具にとどまらず、経理社員の教育支援にも活用できる
研修や実務書で時間をかけて習得していた知識を、AIアシスタントに質問しながら身につけることが可能
経理担当者が新しい業務を担当する場合、AIアシスタントは強力な学習パートナーとなる

経理部門がAIを活用する初期段階として、AIアシスタントから始めてみるのがおすすめ

AIアシスタントは経理部門の頼れるアドバイザーとして、実務と人材育成の両面を支える存在になっていく