経営コラム第48回「賢い社長の経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」配信!
第48回 上場企業の決算説明資料で「実践的な財務を勉強する方法」
6月は株主総会が多い月です。
日本の上場企業は3月決算が多いため、毎年6月の後半に株主総会が集中しているからです。
個人で株式投資をしている社長はたくさんいます。
しかし、投資している企業の株主総会に出席している社長や、決算書を分析している社長はあまりいません。
会社の規模が違っても、同じ経営者として、会社の決算内容の報告の仕方は大変参考になります。
そこで今回は、上場企業の株主総会において経営者が決算についてどのように報告しているのかを説明します。
御社は、前期の決算について、株主や銀行にどのように説明しましたか?
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①「損益計算書」で企業活動の結果を数字で説明する
業績が良い会社は成長戦略、商品開発、商圏拡大などの成果を数字で分析し報告
業績が悪い会社は経営が悪化した要因、その状況にどう対処したかを説明
②「貸借対照表」で財務状態と経営効率を説明する
負債比率と自己資本比率で財務の安全性を評価
総資本回転率と総資本利益率(ROA)で経営効率を説明
③「キャッシュフロー計算書」で資金の流れを説明する
売上や利益の伸びに対して営業キャッシュフローが増えていない原因を説明
年間の投資金額が営業キャッシュフローの範囲内に収まっているかを確認
同業種の上場企業の決算説明資料をダウンロードして経営戦略や財務戦略を学ぶ
業界特有の課題への取り組み状況、成長分野への将来的な投資方針などを参考にする