リモート時代・IT時代の経理部における業務改革・ペーパーレス対応

来場形式・オンラインLIVE配信の同時開催

企業においてペーパーレス化が進む中で、もっともペーパーレス化が遅れているのが経理部門です。古くから続く紙とハンコの商習慣から脱却できず、そのせいでテレワーク・在宅勤務もできない状況です。そこで、ペーパーレス化できない原因や問題点を整理して、社内の伝票や帳票をはじめ、取引先との契約書、請求書、注文書、領収書などの電子化、そのデータの保管方法やツールの利用方法、移行の仕方について説明します。

2022年7月28日(木) 10:00~17:00
講師:児玉 尚彦
主催:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(大阪)

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三菱UFJリサーチ&コンサルティング

勝手な判断で誤ったペーパーレス化をしないために、電子帳簿保存法の改正点や内部統制上の注意点も確認していきます。中小企業でも導入できる具体的なペーパーレスの進め方をたくさんの実例をもとに解説していきます。

<受講者コメント>「経理部内、社内、社外と段階的にペーパーレスに取り組む手順が、とても参考になった」「経理部門の電子化対応の必要事項、スケジュール感が改めて確認出来てよかった」「税務調査、電子帳簿保存法、インボイス制度などが密接に関わっていることがわかった」「オンラインセミナーでしたが、わかりやすく、質問にもすぐ答えていただけてよかった」

<カリキュラム>

1.失敗しない経理DXの進め方

1)デジタル化後の経理業務の全体像を把握
2)電子帳簿保存法の改正でやるべき項目を整理
3)インボイス制度の理解と電子インボイスへの準備
4)クラウド化する経理関係システムの動向を確認


2.ペーパーレス化のメリットとリスク

1)伝票レス、ハンコレスで不要な仕事を省略
2)時間短縮、コスト削減、品質向上の3つのメリット
3)ペーパーレスでテレワーク・在宅勤務を実現
4)ペーパーレス移行期の問題点と課題


3.経理部内から始めるペーパーレス化

1)会計伝票と各種帳簿の電子保存
2)小口金庫と現金出納帳の廃止
3)インターネットバンキングからの会計仕訳連動
4)2026年の紙の手形廃止に向けて事前準備
  事例紹介 伝票レスの導入事例と改善効果


4.社内業務のペーパーレス化

1)立替経費の申請はスマホからAI-OCRで処理
2)仕入経費の申請、承認、計上、送金を自動で連動
3)売上の計上と売掛金の消し込みを画面で一括処理
4)財務状態をリアルタイムに社内で共有
  事例紹介 社内システム間の電子データの連係


5.社外取引のペーパーレス化

1)経理が知っておくべき電子取引の管理義務
2)電子請求書/領収書のデータ保管上の留意点
3)電子認証とタイムスタンプによる原本保証
4)紙の書類のスキャナ保存と原本廃棄のルール
  事例紹介 クラウドサービスによる電子取引


6.2023年までにデジタル経理へ移行

1)2023年消費税インボイス方式で変わる経理処理
2)電子インボイスの標準規格PeppolとEDI取引
3)ITツール導入時の選定ポイントと評価の留意点
4)RPA/クラウド/アウトソーシングの複合的活用術


7.ペーパーレス後の経理の仕事

1)経理の仕事は事務から業績管理/財務管理へ
2)情報のデジタル化による月次決算の早期化
3)リモート会計監査とオンライン税務調査
4)アナログ経理とデジタル経理の生産性格差