「すぐに見直す経理部門の事務改善と合理化の具体策」 ~IT、アウトソーシングの活用と事務改善のアクションプラン~

ITの高度化や働き方改革の進展などにより、経理を取り巻く環境が大きく変化しています。このような中、経理部門は業務のスピードアップや事務の効率化などにより、組織・社員の生産性向上を図ることが重要な課題となります。
本セミナーでは、ITやアウトソーシングの活用による経理の事務改善と合理化の進め方について、具体例をもとに解説します。

2020年8月27日(木)10:00~17:00
講師:児玉 尚彦
主催:SMBCコンサルティング(東京)

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SMBCコンサルティング(東京)

<カリキュラム>

1.少人数で成果をあげる経理部の作り方

  1)経理事務員数は100万人減少
    ●経理の仕事がコンピュータに奪われる
  2)生産性が低い経理部の共通点
    ●若手経理社員が育たない環境
    ●同じ仕事を3年以上続けると成長が止まる
  3)生産性が高い経理部の特徴
    ●少数精鋭、明確な納期と作業時間  
    ●仕事の重要性と優先順位


2.経理業務をスピードアップする

  1)効果的な月次決算の早期化対策
    ●月次決算の目的の明確化と改善ポイント
    ●月次決算で求められているスピードと品質
  2)決算スケジュールの改善
    ●決算の工程を分解して組み直す
    ●決算作業を標準化、手順化、仕組み化する


3.時間短縮を図る業務別事務効率改善策

  1)管理部門のスリム化と経理コストの削減
    ●経理事務フローの見直しと作業工程改革
  2)経費精算と現金出納業務の効率化
    ●月1回キャッシュレス精算で出納係を解放
  3)支払方式の統一と仕入買掛処理の連動
    ●支払管理システムで二重入力廃止を実現
  4)売上回収管理の効率化と運用体制
    ●売掛金の自動消し込みによる即日回収管理
  5)ファイリング時間の削減と電子文書管理
    ●電子帳簿保存法の改正で領収書保管は不要?


4.効果的なIT活用で経理の生産性をアップする

  1)生産性に10倍差がつく会計システムの利用形態
    ●伝票集計型、業務連動型、ERP型、クラウド型
  2)ITで生産性を上げる3つの改善策
    ●デジタル環境整備、業務データ連携、属人化排除
  3)電子決済で変わる経理の仕事
    ●Webバンキングで支払や会計仕訳が自動処理
    ●高まるセキュリティ対策の重要性
  4)各部門システムとのデータ受け渡し方法の改善
    ●業務系(販売仕入)、事務系(給与経費)とのデータ共有
  5)次期経理システムへの移行と検討課題
    ●消費税改正対応「軽減税率」「インボイス制度」
    ●RPAの導入事例とクラウド化の動向
    <事例紹介> 経理部の在宅勤務・テレワークの現状と課題


5.経理アウトソーシングの現状と利用価値

  1)給与計算から決算まで
    ●本業以外はアウトソーシングの時代
  2)アウトソーシングの判断基準と経理体制の再構築
    ●アウトソーシングのメリット、デメリット
  3)事務集中センターとシェアードサービスの事例紹介


6.効率改善目標とアクションプラン

  1)経理生産性向上戦略による選択と集中
    ●改善の効果予測と合理化後のイメージ
  2)数値目標の設定と改善提案の進め方
    ●繁忙期の残業時間の削減が重点課題
  3)3段階の改善スケジュール
    ●フェーズごとの現実的な活動計画と実行課題


7.経理本来の役割と仕事

  1)合理化したあとに残る経理の本質とは
  2)これからの経理部門の体制と経理社員の働き方
  3)合理化チェックリストで明日への課題を整理