経理が取り組む「働き方改革」

現在、経理部門は会社から「働き方改革」を求められていますが、うまくいっていないのが現状です。業務量が増えるのに、人員は増やしてもらえず、逆に残業時間を減らせと言われる管理職。日常業務が忙しい中で効率改善や、自らのキャリア形成を示せと迫られる経理社員。このままでは「働き方改革」は一向に進みません。
このセミナーでは、20年以上、経理の働き方の問題に取り組み、経理部門の生産性向上と、経理人材のキャリア形成を支援してきた講師が、多数の成功例と失敗例を紹介しながら、経理部門の働き方改革の推進の仕方を解説していきます。
今後の経理部のあり方や経理社員の働き方の方向性をイメージしながら、具体的な改革手法、計画の立て方、継続のコツなどをマスターし、経理部と経理社員が活性化するための「働き方改革」を実現させてください。

2020年8月19日(水)10:00~17:00
講師:児玉 尚彦
主催:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(大阪)

詳細・お申し込みはこちら↓
三菱UFJリサーチ&コンサルティング

<カリキュラム>

1.働き方改革で変わる経理の仕事

(1)経理課長を悩ます「残業」「生産性」「成果」の三重苦
(2)同一労働同一賃金による正規・非正規の職務分離
(3)変わっていく経理社員の仕事・待遇・賃金・キャリア


2.「労働時間」改革:残業しない仕事の進め方

(1)経理の作業内容と作業時間調査
  ・毎月の処理件数と残業時間の関係
(2)経理部の長時間労働の常態化が引き起こす問題
  ・「管理職になりたくない」女性・若年層の増加の理由
(3)担当業務ごとの残業時間格差の解消
  ・属人化業務の標準化と役割分担
【事例紹介】 月初と月末の残業を解消した経理部の実例


3.「生産性」改革:作業効率を上げる時間配分

(1)経理部の生産性を作業効率の推移で評価
  ・現状のやり方で今後増加する取引量をこなせるか?
(2)キャッシュレス化とペーパーレス化の導入事例と
   その効果
  ・現金と紙がなくなると経理の仕事はこんなに楽になる
(3)アウトソーシングの活用と費用対効果
  ・経理社員がやるべき仕事と委託する仕事の判別
【事例紹介】経理部の在宅勤務・テレワークの現状と課題


4.「ツール活用」改革:便利な道具で効率アップ

(1)会計システムの基本機能とオプション機能
  ・予算管理、支払回収管理、財務分析、資金繰り管理
(2)Excelの使い方で経理のレベルがわかる
  ・集計表から経営分析、事業計画、プレゼン資料まで
(3)インターネットバンキングの徹底活用
  ・預金取引自動仕訳、買掛金送金連動、
   売掛金自動消し込み
(4)使えるクラウドサービスの有効利用
  ・旅費経費精算、クラウド会計、請求書発行、業者支払
(5)RPAによる経理の自動化
  ・ロボット化できる仕事と導入効果


5.「スキル」改革:ワンランク上の人材を目指す

(1)制度会計よりも管理会計のウエイトを高くする
  ・「経費削減」指示ではなく「利益改善」を一緒に
   考える
(2)会計だけではなくキャッシュフローを武器にする
  ・取引の流れとお金の流れを両面で見る
(3)会計資料をわかりやすく説明できるようになる
  ・経営者、管理職、一般社員の立場で考える
(4)専門分野に磨きをかけるプラスアルファのスキル
  ・財務分析、ファイナンス、管理会計、予算計画
   演習 財務状態の問題分析と改善検討


6.「学び方」改革:毎日の積み重ねが3年後の自分を作る

(1)資格を取得するための勉強は有効か
  ・簿記一級よりも仕事に役立つ専門知識と実務を優先
(2)経理の仕事に活かす実践的な勉強法
  ・専門分野のテーマ選定と1日30分の学習時間の確保
(3)学びを習慣にする月例勉強会のすすめ
  ・インプットとアウトプットの両方が大切
(4)学んだ知識を1つずつ実務で試しながら身につける
  ・自社の財務データを使った改善案の


◎筆記具をご持参ください。
※撮影、録音はご遠慮願います。
※プログラムの詳細は変更となる場合がございますので、ご了承ください。