大きなシステムの導入や開発について
システム開発は、よく家を建てることに例えられます。
確かにその工程は似ている部分が多いと思います。
建売を買うか、注文して建てるか?
(パッケージソフトを買うか、業者に頼んで自社開発するか?) に始まり、その工程(打ち合わせ、設計、施工、引き渡し)や、関係者が多い点(設計建築士や実際につくる大工さん)など似ている点が非常に多いといえます。
ただし、決定的に違うのがシステムは目に見えないので、想像しづらいことです。
家の機能はある程度決まっているので、トイレも台所も実際のものやCADなどを見れば一発でイメージがつかめます。設計図だけでもある程度のイメージが可能です。
ところが、ITシステムの場合は、設計書だけ見ても、普通イメージはつかめません。
実際の受注画面や発注伝票を見ても、あまりピンとこないことが多いです。
今行っている業務をそっくりそのまま新システムに乗せ換えるのであれば、今使っている画面と比較してみて、「あれが足りない」、「これは便利だ」などのイメージもしやすいのですが、たいがいシステムを導入するのを機に、「現状の無駄な業務を見直しましょう」とやったりするので、なおさらその機能でいいのかどうかが、わからなくなったりします。
導入後のイメージがわかないので、「自分がほしいものは本当にそれなのか」がわからずに、どうしていいのか悩んでしまったりします。
ちょっとした市販ソフトの導入などであれば、そこまで気にしなくてもよいと思いますが、大きな金額のシステム改変などのときは、もし進め方に不安があるのであれば、ぜひ、外部の詳しい第3者を活用してみてください。