経理部門の事務ミス削減・事務改善の進め方
経理部門は会社の大切なお金や数字を取り扱うので、ミスが許されません!
経理部門は会社の大切なお金や数字を取り扱うのでミスが許されない仕事です。しかし、現実にはどこの会社の経理部でもミスやエラーは発生しています。また、働き方改革や間接部門の人員の削減等により生産性の向上が求められており、効率よく正確に仕事を進めることが重要です。
本講座では下記のポイントを中心にわかりやすく講義を進めます。
・経理部門のミス・エラーへの対応と防止するためのコツ
・「またミスしたのか!」と叱られないための業務改善
・「この数字は信用できない」と言われないための品質改善
・「エッ!知らなかった」では済まされない税金トラブル
・「こんなはずじゃなかった!」予算と資金繰りのリカバリー
様々な場面ごとに実際に起こった経理ミスによる失敗事例を紹介し、その改善策を学ぶことでミスの排除を目指します。
経理担当者の方はもちろんのこと、経理部門の事務ミス削減と事務改善に取り組みたいとお考えの管理者の方のご参加もお待ちしております。
2020年11月18日(水)10:00~17:00
講師:児玉 尚彦
主催:九州生産性本部(福岡)
詳細・お申し込みはこちら↓
公益財団法人 九州生産性本部
<カリキュラム>
【はじめに】なぜ経理部門のミスはなくならないのか?
(実例)会社の信用を失墜させた経理の4大ケアレスミス
(1)いつ、どこで、ミスは発生しているのか。ミスが多い経理社員の共通点
(2)やってはいけない! ミスが起きたときの経理の対応
(3)経理ミスの原因とパターン別対処法
(4)ミスを防止する3つのコツ
①作業とチェック方法の見直し
②仕事の見える化
③道具(ツール)の改良
1.【経理事務編】「またミスしてしまった!」を無くすための改善
(1)経費精算で多い勘定科目と金額のミス
→証憑書類のチェックとExcel集計の注意点
(2)会社の信用を失い、経理の評価を下げる振込ミス
→ミスはシステムでカバーし、人の目で再チェック!
(3)請求回収管理の遅れが不正や貸し倒れにつながる
→売掛金消し込み処理のデジタル化と得意先への
アナログ対応で、解決!
(4)経理書類の保管期限と廃棄はどうするのか?
→こうすればうまくいく 紙の書類とデジタル文書の二重管理
(事例)テレワーク・在宅勤務の経理ミスと対策
2.【会計決算編】「この数字は正しいのか?」と言われないための品質改善
(1)あなたの会計処理は大丈夫? 古い会計知識では笑われる
→電子債権・仮想通貨の会計処理、新収益認識基準への対応
(2)机上の数字合わせで仕事をしたつもりの経理の落とし穴
→現場、現物、現実で確認しないから失敗する!≪失敗事例検証≫
(3)勘定科目の異常値を見つける分析手法
→推移分析、構成比分析、回転期間分析
(4)公表する前に気づきたい! 決算書の表記ミス
→貸借対照表・損益計算書作成時のチェックリストでミス解消!
(演習)不正会計発覚時の対応手順と報告・相談の仕方
3.【税務編】「エッ!知らなかった」では済まされない税金トラブル
(1)ミス続出!消費税改正
→軽減税率の勘違いと消費税区分の選択誤り
→帳簿・請求書の記載変更とインボイス方式の対応
(2)最近の税務調査の傾向と対策
→よくある税制改正対応の経理ミス事例
→税務調査で指摘の多い勘定科目を徹底検証
(3)支払時の源泉徴収モレと契約書の印紙ミスのペナルティ
(4)e-Taxを活用した申告納税モレの防止対策
4.【資金予算編】「こんなはずじゃなかった!」予算と資金繰りのリカバリー
(1)管理会計による予算実績管理の徹底
(演習)赤字転落部門に対する経費削減策の検討
(2)売掛金と在庫の管理がずさんな会社が危ない
→運転資金回転期間の監視と現場部門への改善提案
(3)預金残高の傾向をキャッチして早めに資金手当
→売上見込みから資金繰りを予測して対策をリストアップ
(4)設備投資の回収可能性と借入返済計画
→資金ショートを予防するキャッシュフローの見積計算シート
【まとめ】ミスが起きない経理を実現するために!
【まとめ】ノンミス経理を実現するために!
(1)経理部門の品質評価と改善課題
効果的なチェック方式と運用体制の整備
(2)作業完璧主義ではなく異常検知能力を磨こう
業務プロセス「処理前・処理中・処理後」の総点検
(3)一人で抱え込まずにチームでミスを防ぐ
仕組みとツールを活用して高品質な経理部門をつくる